細胞外マトリックスとは?

人間の皮膚は大きく表皮と真皮の二層構造となっていますが、表皮は外部からの刺激や乾燥から肌を守るバリア機能、体内の水分量を調整する保湿機能などを有しており、真皮は肌の弾力性を保ち、表皮や皮下組織を支える役割を担っています。そして、真皮細胞はコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの細胞外マトリックスを生成しています。

細胞外マトリックス(ECM)

細胞外マトリックス(ECM)とは、細胞が合成・分泌して作り出す骨組みのようなものです。細胞はECMの中に入り込んだ状態になっているのですが、皮膚の場合は中の細胞が真皮細胞でコラーゲンやヒアルロン酸を生成しています。

しかし、真皮細胞は加齢とともに徐々に衰えていき、
コラーゲンなどの生成能力が低下していくため、年齢を重ねると肌のECMは粗雑となってたるみやしわの原因となります。

たるみ治療の中には強制的にたるみを引き上げる方法もありますが、自然な形でのたるみ治療を希望しているなら細胞外マトリックスの再生を試みることが重要です。細胞外マトリックスの再生は肌を支える土台の再生となるとともに、真皮細胞の活性化にもつながります。

また、このような方法でのたるみ治療は一時的な対処ではなく、根本的な問題の解決となるため、自然な形でのアンチエイジングを希望する方におすすめです。

細胞外マトリックスの再生が期待できるスネコス

スネコスとは、非架橋のヒアルロン酸と6種のアミノ酸(グリシン・L-プロリン・L-リジン・L-アラニン・L-バリン・L-ロイシン)を独自の比率で配合した製剤です。このスネコスを注射によって皮膚に注入すると、真皮層におけるECMの再生が促されます。

その結果、真皮細胞が活性化されてコラーゲンやエラスチンといった物質の生成が促され、たるみやしわが改善されていきます。そのため、スネコス注射は非常に効果的なたるみ治療と言えますが、このたるみ治療は1回のみの注射ではなく2週間ほど間隔を空けて4回施術するのが基本です。そして、4回を1クールとして半年ペースで行っていくと、より効果が持続しやすくなります。

ヒアルロン酸注入

また、スネコスの効果はメーカーの研究によって明らかとなっており、初回注入から10日目からでも皮膚内の水分量の改善や、自然なボリュームアップ、しわの改善効果が得られるとされています。

そして、2ヶ月ほど経過すると改善効果はより顕著となり、最終的に6ヶ月ほど経過しても効果は完全に失われるわけではないことが示されています。継続的な治療が必要ではありますが、自然な形でのアンチエイジングを図れる治療なので興味がある方は一度試してみてはいかがでしょうか。