複層からなる肌を支える支柱!

日本語に直訳すると「靭帯」と呼ばれるリガメントは、顔面の骨と脂肪、筋肉や表情筋を結びつける柱のようのような役割を持っており、ちょうどギリシャ神殿の屋根を支える円柱をイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。

このリガメントが顔の左右14箇所にあります。具体的にはこめかみや眉尻、まぶたと涙袋の中央や頬骨の付近、目尻と頬(目尻から約5cmほど下)であり、顔の左右それぞれに位置していて、これ以外の個所にはありません。顔にたった14箇所にしかない支柱が表皮と真皮、皮下組織とAMAS筋膜、表情筋を支えていますが、その支える力が弱くなると皮膚が緩むようになり、顔のたるみとなって現れます。

たるみができる仕組み

このリガメントは、年齢を重ねると支える力も弱くなっていきますが、マッサージをして血行をよくしてやることで本来の機能が復活し、顔のたるみを改善できることもわかってきました。また靭帯同様にコラーゲンやエスラチンによって構成されているため、これらを生成する良質なアミノ酸を摂取することで肌を支える働きを改善できます。ちなみにコラーゲンは肌の強度に関係しており、エスラチンは弾力性を持つタンパク質として知られています。

顔のたるみ改善に直結するSMAS!

SMASは、皮下組織の筋膜です。皮下脂肪と表情筋に挟まれており、まるで一枚のシートのように顔全体に伸びていて、皮膚全体を引っ張ることでハリのある肌にしてくれます。しかし年齢を重ねると肌を引っ張る力が弱くなり、顔のたるみやしわとなって現れるのです。いわば肌の構造を支える床のような役割をしていると考えてもらえば、わかりやすいかもしれません。

皮膚組織の中で最も下に位置しているので、マッサージや一般的な美容機器の効果が届きにくく、機能の再生が最も難しい箇所でもあります。そのため美容クリニックで行われているフェイスリフトでは、SMASを引っ張り上げることで顔のたるみ改善することが、多くなっています。筋膜は皮下組織に位置するため、他の皮膚層をリフトアップするよりも顔のたるみ改善効果が極めて高く、その効果も長続きするからです。

リフトアップ効果が高い

顔のたるみ改善に直結する筋膜もコラーゲンによって構成されています。コラーゲンは体内でアミノ酸から作り出されることも知っておいてほしい知識でしょう。コラーゲンを摂取を目指しがちですが、コラーゲンを生成するアミノ酸の摂取を心がけることで筋膜の再生や働きをサポートしやすくなります。